旅レポート:コロナ時代の海外旅行(2022年12月ドイツ・フランス)

コロナ時代の海外旅行(2022年12月ドイツ・フランス)

3年ぶりのヨーロッパ旅から帰国した。フッターの記載の通り当サイトは旅行ガイドではないのだが、本件については情報共有のメモを作成しておくのでご参考までにどうぞ。

空港&飛行機

自宅より徒歩5分という便利なところに空港行きのバス停があるのだが、このバス停と成田空港を結ぶバスが大幅に減便。行きは必要以上に早いバスに乗った。帰りは丁度良い時間のバスがなく、別の交通機関を利用して普段より遠回りの帰宅となった。帰りは余力もなく、荷物は空港から宅急便で送ったため、余計に費用がかかった。

フランクフルト行きのJAL便エコノミークラスは空席だらけ。それなら成田空港も空いているのだろうと思ったら予想外れで、何故かセルフ手荷物預け機エリアが大混雑。というのも、欧州行きもアジアも同一のエリアで受け付けていた上に、中国行きの乗客のコロナアプリチェックを同時に実施していたので、関係ないはずのフランクフルト行きの人々も巻き込まれてしまった形だ。空港には早めに行くのが良い。

空席だらけの機内では複数席を利用して快適に過ごす。私は2席独占したが、4席を使ってエコノミークラスなのにフルフラットで寝ている人もいた。とはいえ15時間の飛行は長い。フライトマップを見ると飛行機は北上してアラスカ上空を飛んでいた。

座席の混み具合は日により異なるのだろう。帰りの飛行機は混んでいた。帰りの飛行時間は13時間。ロシア上空は避けながらもユーラシア大陸を飛んでいたようだ。

人手不足は日本よりヨーロッパの方が深刻なのだろう。人手は少ないのに確認事項は増えて空港スタッフは大変だ。フランクフルト空港ではチェックインも出国審査・セキュリティチェックも時間を要する。やっと全て完了して、最後にちょっとビールでもと思ったのだが、営業中の飲食店は1つしかなく、店員も少ない。諦めた。案の定、搭乗時刻に間に合わない客がいたため、飛行機の出発が遅れた。繰り返すが、空港には早めに行くのが良い。

マスク&消毒液

旅先のドイツでは交通機関以外はマスク着用不要。電車やトラムなど交通機関でのマスク率は約95%。事前情報では指定された高機能マスクのみ可ということだったのだが、実際は日本でよく使われる不織布マスクを付けている人も多く見られた。交通機関以外のマスク率は5%ぐらいだろうか?気温の低い12月という時期も影響していると思われるが、マスクをつける人が全然いないというわけではない。年配の方、若い人、ヨーロッパ系、アジア系などによる偏りは感じなかった。それぞれの個別な事情でマスクを着用していたと思われる。

フランスでは交通機関でのマスク着用も不要。実際に交通機関でマスクを付けている人の率は交通機関以外でのマスク着用率と同じぐらいなので5%程度。ちなみに、電車で国境を越えてドイツに入るときはマスク着用を求める車内アナウンスが流れる。

いずれの国もホテルスタッフや飲食店スタッフはマスクなしだったが、歌劇場スタッフは9割程度の高いマスク着用率だったのが印象的。できるだけ着用するように指示されているのだろう。お客様のためというよりは、感染が公演上演に大きく影響する歌手や演奏者たちと接することもあるので、その点を踏まえた考慮だろうか。スタッフ自身も音楽活動をしているのかもしれない。気のせいかもしれないが、歌劇場のお客さんのマスク率も一般社会より若干高めだったような気がする。とは言っても、ほんの数%ぐらいの差。(いや、やはり私の個人的な思い込みか?)

飲食店内には飛沫防止パーティションなど設置されていない。消毒液もない。一方でドイツのホテルのレセプションには飛沫防止パーティションが一応あったのだが、パーティションがない位置で対応していたので、最初は気づかなかった。ホテルとスーパーマーケットには消毒液があったのだが、誰も使用していなかったので、こちらもしばらくは気づかなかった。

マスクと消毒が好きな人にとっては地獄かもしれないが、マスクが苦手で、マスクが原因と思われる耳の水膨れや頭痛に悩んでいた私にとっては天国だった。その分、感染確率が高くなるというリスクはある。

ワクチン接種&ワクチン証明

個人的な話だが、大人になってから注射など接種したことはない。インフルエンザ感染予防ワクチンも受けたことなかった。接種した人こそ罹っているという印象だった。それでもコロナウイルスワクチンを4回も接種したのは、ただ海外旅行に行きたいからという事情のため。最初の3回は海外旅行に行きやすくするために必要だった。感染防止効果はあまりないが、重症化予防には一定の効果があるようだという理解のもと、今回の旅行に備えて4回目を接種した。加えて、初めてインフルエンザワクチンも接種した。今後も旅行のためになら必要に応じて接種するが、接種が不快なものであるという印象は変わらない。旅行のために耐えるしかない。

2022年9月は、事実上の海外旅行解禁日と言えるだろう。というのも、3回接種済みであれば、あの悪名高い帰国72時間前のPCR検査を受けて陰性証明を用意する必要がなくなったのだ。これにより、私もやっと旅の企画を開始できた。

​現在、ドイツもフランスも入国時のコロナ検査やワクチン証明は不要だが、日本帰国時はワクチン接種証明が必要。スマホの接種証明書アプリで電子証明書を作成。驚きのスピードで自宅で完了。念のため証明書のスクリーンショットを保存し、それをA4用紙でも印刷しておいた。この印刷した証明書は、フランクフルトの空港でのチェックイン時に少しだけ役に立った。チェックイン時にワクチンや陰性の証明を確認するのだが、小さなスマホ画面を必死にスタッフに見せる人々を見て、私は紙の証明書を手元に用意しておいた。カウンターのスタッフは、私の証明書をさっと受け取り、確認し、あっという間にチェックインが完了。デジタルの時代だが紙も役に立つ。旅行中に接種証明書を使ったのはこの1回のみ。

日本入国時は、My SOSアプリに代わって、Visit Japan Web というウェブサイト上での手続きが必要となる。今回は日本出国前の週末にVisit Japan Web でワクチン証明をアップロードし、数時間後に承認され、QRコードを取得。同じサイトで帰国時の税関申告もできるが、こちらは帰国便に搭乗する直前に申告した。

帰国後の手続きはスムーズに進み、それほど時間は掛からなかったが、強いていえば手荷物の受け取りに少々時間を要した。人手不足はヨーロッパほど深刻ではないという印象。

​以上