(公演中止)フランクフルト・ムゼウム管弦楽団
2022年12月11日(日)
フランクフルト旧歌劇場
Alte Oper Frankfurt
4TH SUNDAY & MONDAY
MUSEUMS CONCERTS
Antonín Dvořák (1841–1904)
Symphonic Variations op. 78
Sergej Prokofiev (1891–1953)
Violin concerto Nr. 2 G minor op. 63
Joachim Raff (1822–1882)
Symphony Nr. 3 in F Major op. 153
Im Walde / In the Woods
Alena Baeva violin
Dennis Russell Davies conductor
Frankfurter Opern- und Museumsorchester
オペラ5作品の他に、このオーケストラコンサートを鑑賞する予定だった。フランクフルトでオペラが上演されるのは現代的な建物なのだが、オーケストラコンサートやミュージカルは伝統的な美しい旧歌劇場で演奏される。音楽旅をする旅人は演奏場所、つまり「箱」を体験したい。当然、鑑賞予定に組み込んだ。
日曜ランチタイムのコンサートに来たのだが、入口で残念な会話が聞こえてしまった。
「払戻しか、明日のコンサートのチケットに振り替えみたいよ」
中に入ってチケットカウンターで確認したところ、指揮者の体調不良で公演中止とのことだった。同じプログラムを演奏する翌日のコンサートは代役が見つかったようで決行とのこと。(後で知ったのだが、指揮者の代役を引き受けたのは、「ニュルンベルクのマイスタージンガー」も降った超多忙な森内剛氏だった。)
しばらくの間、払戻しの列に並んでみたが、列はまったく動かない。すると、係員が来て「オンライン購入で自宅プリントチケットなら、このアドレスにメールを送れば良い」と案内してくれた。(早く言ってください・・・)
帰国後にメールで払戻し申請をした。何も返信はなかったが、1週間後に購入時に使ったカードにちゃんと返金されていた。
旧歌劇場の内部も見たかったが、それだけでなく、公演プログラムも楽しみにしていたので、残念ではある。プロコフィエフのヴァイオリン協奏曲は、クラシック音楽鑑賞初心者だった頃に1番を聴いて、あまりよく分からなくて敬遠してきた。今回演奏される2番を予習として聴いたが、こちらは聴きやすい作品だった。ソリストの名は初めて知ったが、Google検索して驚いた。ピアニストVadym Kholodenkoの現在の妻だそうだ。痛ましい事件を思い出した。何といえばいいのか分からないが、人生を支えてくれるパートナーと出会ったことは彼にとって良いことに違いない。
メインの交響曲はヨアヒム・ラフ (1822-1882) 作曲。これまた初めて知る名前。スイス生まれでフランクフルトで活躍した作曲家なので、地元の作曲家を取り上げたという形だ。
この日のオーケストラ、フランクフルト・ムゼウム管弦楽団はフランクフルト歌劇場の専属オーケストラ。フランクフルトには他にも有名なオーケストラ団体がある。hr交響楽団(フランクフルト放送交響楽団)だ。YouTubeにも多くの公演動画を提供しているので、コロナ禍のオンライン鑑賞でもお馴染みのオーケストラ。hr交響楽団は旧歌劇場をメインの会場としている。今回の旅の期間ではフランクフルト到着日に公演があったのだが、到着が夕方であるため、さすがに初日の鑑賞は遠慮した。再訪するときに、ぜひ聴きに行きたい。